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2014年02月20日(木曜日)更新
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第363号
夢は持ち続けることで手に入ることを二人に教わった
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北方四島返還課題を抱えているロシアでのオリンピックには、何処かしっくり来ないところがある。オリンピックと政治は別物だ、という見方もあるのは理解できるが、理不尽な国土侵害問題は、両国民の間で未だに現状認識さえ、一体化していないはずだ。そんなところでのオリンピック、何処か白けている気持ちがあるのを否定は出来ないでいる。日本の前回のオリンピックも、国全体が貧しく他にやることがあるのに強行した不満が未だに消えていないように。
スキージャンプの葛西選手の銀メダルには、少なからず驚いた。年齢制限があれば、資格のないだろう四〇歳代、よく頑張ったものである。老醜を見せる予測を持っていただけに、かつての屈辱を乗り越えた、肉体的、精神的訓練には敬意を表したい。個人的だが、女子アイスホッケーに仕事上の付き合い、八〇歳を越える先輩の孫が出ていると知り、テレビ観戦に力が入った。およそ、個人的な関係だけが、ここまで熱を呼ぶ。今回のオリンピック戦で、最初のゴールを実現させた床亜矢可さんがその人、大病を克服しての選手生命の維持、これもテレビ桟敷を呼び出された一因だ。夢は持ち続けなければ実現しない。四〇歳代になっても、大病を克服しても、夢はそこにあるのだと認識させられた。有難う、お二人さん。
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2014年02月13日(木曜日)更新
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第362号
今、日本国内では原発は一基も稼働していないのを知るべきだ
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都知事選は自民、公明が支持を表明した途端、当選確実であったことは、誰でもが認識したはずだ。ただ、そこへ元首相組が加わり、恐ろしい現代の元軍人も参戦し、日弁連元会長も純正革新を掲げて参加、賑わった割には、最初から勝負は分かっていたつまらなさ、当選した理由を述べる新知事の表情の何と空々しいことか。今回の争点の中心は、原発是か否かであった。新知事の得票に、反原発、非原発を掲げる首相、弁護士経験者候補の合計に余り差はない。さらに、現在、原発は一基も稼働していない。それで不都合は生じていないのだから、如何に原発がなくなれば、日本が困窮するかを、言い立てたのは、いい加減な情報であったことも分かる。
原発がどれだけ日本人に取って重荷であるかは、東日本大震災が証明した。しかし、一方では首相本人が、世界へ原発のセールスに出かける。こんな矛盾はない。東日本大震災後、原発が止まり計画停電を強制されたが、その結果はどうだったのか。今、国内で原発は稼働していない。それでも国は整然と動いている。これを何と説明する。
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2014年01月31日(金曜日)更新
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第361号
ビジネス感覚だけでは、世界を天秤に掛けることは出来ない。
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ビジネスとは、王道ではなく覇道である。勝たなければ意味がないし、そのために様々な手練手管が取り入れられる。そこには正義が無いと言っても良いだろう。実業界は、こうした戦いが日常的であり、勝ち組を目指して突き進むのだ。こうした世界にどっぷりつかっている人間は、元々正義感が乏しいのである。そうした世界に生きた人間が、国民の聴取料によって運営されている、公共放送のトップに立つこと自体、論理の整合性が乏しい。当然、トップ就任の記者会見で、ボロを出してしまった。
一人の人間のキャパシティは、様々な形で具現化され、その結果として存在感が生まれ、形を変えて仕事に繋がり、大きな成果をつかみ取るものだ。こうした体験を持っていない人間の浅薄な論理は、迷惑そのものである。公の機関のリーダーは、ビジネスの世界とは相容れないことを知ったのではないか。それにしても、基礎学問が不足している人間が多過ぎるし、それを咎める人材も少ない。今の日本は、国を挙げて劣化に向かっているのでは、と言わざるを得ない。
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2014年01月23日(木曜日)更新
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第360号
面白ければ皆んなに読まれるし、売れる。作品力が全てだ。
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芥川・直木賞が決まり、三作品が受賞したが、著者は何れも女性であった。今から四〇年前だったと思うが、高校生を対象にした読書感想文コンクールの表彰式で、確か一〇人が表彰され、東京のホテルで表彰式があり、一〇人のうち男子は一人、これを見ていた主催者出版社の幹部は「これからの芥川・直木賞は、女性に独占されますよ」と将来展望を口にしていたが、流石に慧眼、今年は3人が全て女性。
書店大賞があるが、その中には受賞三作品は、ノミネイトされていなかった。書店人、いくら本好きとはいえ、文芸誌まで読まないだろう。芥川賞は文芸誌か同人誌から、生まれ出てくる。直木賞は既に単行本になっているものもあるから、店頭で見ることもあるだろうが、読める暇があるかどうか。 今回の受賞作品に対して、選考委員は受賞作を高く評価していたが、それで良いのだろう。失礼な言い方だが、書店人だからといって、文学が他の人より分かるというものではあるまい。売らんがための、拍子付けの一つと見て置いて良いのでは。面白ければ放って置いても、売れるのが文学だ。面白ければ良いし、それは読者が判断する。ただ、読ませるような作品紹介は、是非欲しい。
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2014年01月16日(木曜日)更新
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第359号
ゾンビはいりません。お引き取り下さい。
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時代遅れの怪獣をゾンビと呼ぶが、東京都知事立候補者はゾンビ集団だ。確かに反原発は分かりやすいし、今後のエネルギー政策の重要なテーマであるが、とってつけたように、反原発だけを掲げて復活を狙うのは、どう考えても合点が行かない。ましてすねに疵を持つ汚点は、まだ忘れられていないはずだ。この辺のいい加減なところが、日本政治の後進性だ。
それにしても、革新政党は何処へ行ってしまったのか。完全に与党のテェック機関を、失ってしまったいる。一強体制がこのまま続けば、なんとしても日本の将来に不安がつきまとう。それをなんとか阻止せんとする勢力が生まれてこないと、日本の将来は不安だ。政権は支持率を高めているが、これも不思議な現象ではないか。現政権にどれだけの危険性が内包されているのかを、真剣に解明するべきだ。日本の将来を誤った方向に進まないためにも。
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