活字世界のこぼれ話し

 
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過分数 (頭でっかちの意味)
紀元2600年・1940年商人のまち大阪生まれ。
マスコミ出身者が多い某大学を卒業。
以来、活字の世界から離れることなく日本中どこでも飛び回るメモ魔。

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2013年05月30日(木曜日)更新

第328号
 月面着陸のための費用を使えば、ガンは撲滅できたのである。

 患部とは何を指すのだろうかと考えたが、体内の臓器に変調を来しており、そこから発生する異常体験が病気なのだろう。頭痛、腹痛、疼痛、神経痛などで体験できる。治療とは、これら患部から生まれる痛みをなくする方向に向かうから、痛みがなくなれば、病気は治ったとなろうか。私の場合は、大腸ガン、前立腺ガンが同時に発見、一日で切除した。さて、全てが終わったと肉体的にも、精神的にも安堵していたら、肝臓に転移したという。ここから、抗がん剤が始まる。「肝臓がんを大きくしないで、押さえ込んでおいて手術で取る」と医者のご託宣。その通りに従ったが、抗がん剤ではガンは完治しない。それなら、いきなり切り取って良いのではないかと考えられる。
 完治しない患部は、切除しかないと考える。人工の臓器で既に代替できるところまで来ているのだから、それで良いのではないか。漢方を信じないわけではないが、科学的な証明が完遂しているのかどうか。大昔からの、生活習慣が生み出した帰納法的な発想ではないか。健全な乳房を、がん予防のために切除する女性も出てきた。凄いことが、始まり出したものだ。過剰医療もここに極まれりだ。
 かつて、宇宙開発に使ったコストを、がん対策に使っていたら、今頃、ガンは撲滅しているとの主旨の一文を読んだことがあったが、月まで出かける運賃も、設定され始めているが、これは人間の叡知のための、具体的な金の使い方が課題だ。宇宙開発vsがん撲滅、人類にとってこの戦い、どちらに手を挙げるか。がんと二年間付き合った者としては、当然後者だ。月へ行ってそれがどうした。
 

2013年05月23日(木曜日)更新

第327号
 二年連続ガン退治を体験した病人の考えたこと。

 誕生日(4・23)を二年連続ガン退治で入院手術とは、昨年が前立腺ガン、大腸ガン、今年が肝臓ガン、二度あることは三度あるか、肺にもガンのカゲがあるような可能性もあり、三年連続のガン闘病の可能性もあるかも知れない。ガンは切って捨てれば治るが信条、次も同じように切って捨てる処方箋でやるだろう。
 ただ、前立腺、大腸は大した後遺症はなかったが、肝臓を半分切ってしまったのは、肝心な臓器、働き者の臓器だけに、全身の倦怠感は前回の比ではない。一寸動くと熱発、全身倦怠感は完全に身体から離れない。この不快感が不快だ。
 二年連続ともなれば、真剣にガンに付いて学習しなければと、書店で関連書を手にするのだが、アトランダムにタイトルを列挙すると「抗がん剤は効かない」「癌は治さなくて良い」「今あるガンが消えていく食事」「医者に殺されない47の心得」「どうせ死ぬなら『ガン』がいい」「なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣」「非常識の医学が病を治す」「『余命3ヵ月』のウソ」他にも沢山あるが、タイトルから如何にも読む必要があろうと思うのだが、一冊も買っていない。新興宗教ではあるまいに、こんなタイトルに引きつけられることはない。こんな態度だから、来年の今頃はまた入院しているか。
 

2013年05月16日(木曜日)更新

第326号
 新人類が牛耳る世間は、危なっかしくてどうしようもない

 新人類という言葉がはやったが、訳の分からない若者を総称して、このように呼び捨てにしたのだ。原状を自分勝手に決めつけて、どうせそんなものだろうと、歴史に学ぶ事をせずに、現状を肯定していく。大阪市長の言動見ていると、この新人類がぴたりと当てはまる。彼の言動を書くのも薄汚く、文字さえ浮かばない。どうしてこんな不思議な市長、その前は知事として存在しているのか。TVタレント上がりの政治家の共通点かも。 マスコミは。一体、何をしているのかとも言いたい。辞職勧告の社説を、堂々と書けば良い、お前の言っていることは、間違っている。ヒューマニズムにも欠ける言動だ。即、辞めるべきだと。尤も天下の朝日新聞グループが、この新人類の関連記事で、ケアレスミスでトップの首を差し出した。これでは何も書けないか。新人類と言えば、総理大臣もそうだ。なんとも生徒会風な言動が続くが、歴史を勉強したのか。
 

2013年05月09日(木曜日)更新

第325号
 憲法改正の真の狙いは一体何処にあるのか。原発輸出は死の商人。

 新政権はよくやっている。民主党が圧勝した先の衆院選挙、やる気になれば何でも出来たはずだ。この千載一遇のチャンスを、花咲かせなかったのは、政権慣れをしていなかったこと、右から左までを抱えた政党の集散は、まとまりを欠いた事による。自民党も、ここまで圧勝すれば何でも出来る。国民は、不満だろうが、この政権と付き合っていくしかないのだ。 ただ、気に掛かるのは憲法改正だ。どこか、チビッコギャング風情を見せる新政権、戦争が出来るための環境変化が、何のために必要なのか、これがよく分からない。戦争を知らない世代に対する、教育的指導と言いたいのだろうが、核兵器を使えない戦争は分かり切っている。そのために不必要な力を、弄ぶことはあるまい。福島原発事故は、原因究明が今だ不明、それを貿易商品として売り込む。ここには人道的モラルはない。死の商人としか言いようがない。
 

2013年04月18日(木曜日)更新

第324号
 拳銃を自由に持てる国は、それだけ危険なのだと知るべきだ。

 何よりも、拳銃、刃物を持てない日本。映画の男優でメジャーな存在のスターが、全米ライフル協会の会長を務め、市民の拳銃保持の自由を主張する。お国柄と言えばそれまでだが、日米の銃に対する考え方はずいぶんと異なる。そのアメリカでは、大統領が暗殺されるのである。さらに、世界の警察を自認するアメリカは、世界を相手に様々な攻撃を受ける。出る杭は打たれる形がそこにはある。
 未だに内乱を含む戦争は、世界から消えない。21世紀を迎えていても、人間の叡知は、まだまだ野蛮の範囲にある、とも言わなければならない。その象徴、その端緒が拳銃の、自由な保持から始まると言っても良いのだ。人の集まるところが、標的になる。これでは人間は集まることが、出来なくなる時代になってしまう。この無差別殺人のテロ行為、とにかく、拳銃に代表される武器を、身近から排除する精神がない限り、なくならない。現代は、危険な時代だと言わなければなるまい。 
 
○私事ですが、4月18日(今日)入院。4月22日に手術。がんは肝臓に転移、1年ごとに闘病生活とは、なんの因果か。こぼれ話は書けると思う。今まで通りの連絡を。皐月賞の観戦参加は私一人でした。H君はクモ膜下出血とかで、偶然にも他の病気で病院にいてそこで倒れたとか。こんな事もあるんだ。
(過分数氏の原稿は、毎号とも支配人が依頼するテーマについて記述されています。この私信部分はご本人の意思ではなく、過分数氏の更なる健闘を願い支配人が勝手に挿入しました)
 
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