活字世界のこぼれ話し

 
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過分数 (頭でっかちの意味)
紀元2600年・1940年商人のまち大阪生まれ。
マスコミ出身者が多い某大学を卒業。
以来、活字の世界から離れることなく日本中どこでも飛び回るメモ魔。

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2012年03月01日(木曜日)更新

第267号
 日本の背骨をしっかり抱えられるリーダーが欲しいものだ。

 最近の日本の現実を凝視してみると、この我が国の背骨が、無くなった気がしてならない。確かに、敗戦という大きな圧力があって、そこから日本に与えられた数多くの試練が生まれ、これらを排除し抜け出すためには、経済的にも、思想的にも大きな障害が立ちはだかっていた。それらを排除するために、フル回転で国民は行動してきた。ところが、世界経済大国にも成長し、国民は中流意識さえ持つようになってきた。ところが、転げ落ちるように、その地位が失われ始めている。それは、国内に抱える諸問題が、責任者の存在しない形で置き去りにされているからだ。
 沖縄基地、東日本大震災復興、消費税、年金、雇用など数え上げれば、キリがないぐらいの諸課題が山積している。そして、その諸課題を解決するべき、責任者が不在だし、独自の展望を持った政治家もいない。これを背骨がないと言いたいのだ。思いつき発言、それを咎めないマスコミ、生ぬるい関係が続く。このままで、新しい背骨は生まれない。英雄待望論ではないが、背骨を市民レベルで作り上げられないと、新しい日本にはなれず、このままの日本でしかあり得ない。取り敢えず政治家、次いで企業経営者、学者の順番で国民投票的通信簿を作り上げ、成績の悪い対象者を駆逐したいものだ。そこから新しい日本が生まれるだろう。
 

2012年02月23日(木曜日)更新

第266号
 出来ることなら何でもやっていかなければ、生き残れない

 かつて、講談社は年間売上高で、二〇〇〇億円を計上したことがあった。今年二月決算では、売上高が一二一九億円、相変わらずマイナス成長、但し、五期ぶりで利益を計上した。純利益で一億六四〇〇円である。売上高の中に、今回初めて不動産収入が二五億円計上された。これがないと、マイナス成長、利益があったかどうか。
 考えてみれば、この一〇年間で出版販売界は総額で、売上高で三割りを失った。その中に講談社も入っているのだから、今回の決算も何ら不思議ではない成果だ。しかし、これまでのやり方が通用しないのは確かで、あらゆる試行錯誤に挑戦する必要はある。講談社も紙と電子書籍の、同時販売もその一つだ。これからは、あらゆる新機軸を取り入れ、あらゆる商品化政策も取り入れ、あらゆる販売手法を取り入れなければならない。出版販売界は、あらゆる分野で、総力戦の時代に入っていくのだろう。
 

2012年02月16日(木曜日)更新

第265号 官僚を使いこなす政治家の劣化を懸念する

 官僚の存在なくして、国が動かないことは誰でもが知っている。かつて、大臣より、偉そうな次官の存在を認め、00大臣、××次官とマスコミは揶揄したものである。00は次官の、××は大臣の名前である。これは、次官に任せた方が全て上手く行く、実際に上手く行った時代の、牧歌的な話でもある。田中角栄は有り余る軍資金を活用、官僚を配下に納めて、上手く操縦した。本人も勉強したはず、沢山の議員立法を成立させた業績もあるように。この才能が首相の座に着かせた。
 昔の政治家には、専門とする得意の分野があった。それは官僚の口を挟ませない程の力で、それが国を動かせていた。現状の政治家と官僚の関係の中で、こうした力を誇れる政治家がいない。それが混乱の極みだ。官僚の質、力は変わっていないはずだ。その官僚を使いこなす政治家の力が、劣化しただけのことではないのか。
 

2012年02月09日(木曜日)更新

第264号 沖縄基地問題は小手先では何の解決にもならない

 防衛大臣がさらしものになっているが、当然選んだ方に責任がある。沖縄基地問題は、誰が担当してもスムーズには進まない。首相が直接担当して、初めて愁眉が開けるだろう。首相の背後には、国民的なコンセンサスがまず築き上げられなければならない。ここで言う首相は、現政権担当者ではない。先の戦争を総括し、沖縄の受けた試練を解きほぐし、アメリカに対等に立つ、これだけのやる気と実力を身に付けたのが条件だ。
 サンフランシスコ条約、日中国交回復に代表される日本の将来を左右する大きなテーマは、相当な覚悟と周到な準備があった。沖縄問題に対処するのに、周到な準備があったのか。口先だけの軽いノリで済む問題ではない。防衛大臣が、さらしものになるのを、マスコミも国民も揶揄するだけ、大臣のかみさんがかみさんだけに、更に始末が悪い。不適当な大臣を作り、そのミスで本来の政権課題をそらそうとする、相当悪辣な裏側も見えてくるのだが。
 

2012年02月02日(木曜日)更新

第263号
 何かがあれば議事録が生まれる、その集積が新しい歴史を作る。

 公文書は歴史の証人であり、新しい歴史を作る貴重な資料である。これがなければ、歴史的事実が隠蔽されてしまうし、時間も前に進まない。公文書の最たるものは、議事録であり何かを作り出すために、会議がありそこで何かが諮られる。そして新しい動きが生まれる訳で、この集積が歴史を紡ぎ出すのである。
 議事録を作らないとは、ケアレスミスなのか、意識した隠蔽工作なのか、どちらかだ。前者なら許される場合もあるが、後者ならこれは犯罪行為である。未曾有の大災害、未経験な事故報告書、これを作らないとは、怠慢、意識したサボタージュとしか、言いようがないではないか。日本はここまで堕落したのか、こんな事があるようでは、将来展望はないだろうと言っておこう。それにしても、有能な事務方がいなくなったものである。何がなくても、議事録なのだから。議事録がなければ歴史が成立しないことを知るべきである。
 
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