活字世界のこぼれ話し

 
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過分数 (頭でっかちの意味)
紀元2600年・1940年商人のまち大阪生まれ。
マスコミ出身者が多い某大学を卒業。
以来、活字の世界から離れることなく日本中どこでも飛び回るメモ魔。

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2008年12月04日(木曜日)更新

第102号 勝負は下駄を履くまでわからない

 女子ゴルフ界では、化粧っ気のない不動が好きだ。はにかむように笑うのも悪くはない。フォームも決して優雅ではないが、力を込めたスウィングが逞しい。彼女より若い世代が、アイシャドウもくっきりと、プレイしているのはあまり見たくはない。未だにフェアウエイは、土の香り的なものが欲しいもの。
 逆転はゴルフの世界ではいつものこと、ボギー、バーディーで入れ替わるとは、上がり三ホールで実況の常套句。全英オープンで三打差がひっくり返ったのは、何年前か、リードしていた選手に実績がなかったから、最後に崩れた訳だと見るが。今回の場合も、同じ組で連鎖反応、先に上がった者が漁夫の利、同じ組で戦わないともう一つ面白くないが。
 

2008年11月26日(水曜日)更新

第101号  首相のことば違え

 漢字の読み方は、なんと言っても、一般教養の能力的差異による。漢字を習い始めて、それを間違いなく使いこなせること、これが最低の日本人としての教養でもある。これが使いこなせない人間は、日本人失格と言わざるを得ない。最近気になるのが、テレビでの日本語の言い間違いである。そのまま過ごせば聞き漏らしてしまうが、耳に残音的におかしな言い方だなあと、頭の中で再現すると、読み間違えた日本語だったことが分かる。
 総理大臣の日本語の読み間違いは、一語ぐらいなら勘違いで済むが、連発されるとそうは行かない。日本人としてみっともないこと甚だしい。自分自身がどこかに、詰めを怠った勉強しか、しなかったのではないかと思える。政治も詰めを怠ると、大きな不幸を国民にもたらす。
 

2008年11月12日(水曜日)更新

第100号 筑紫哲也のジャーナリズム

 筑紫哲也氏が亡くなった。この人は、新聞と雑誌とテレビの三つの世界で一世風靡した。三つの世界、この順序に従って場所を移していったが、上手く流れを掴んだものである。珍しい才能でもある。テレビの世界では、ニュースキャスターの華やかさが最も知られるところであるが、過去には骨太な、無骨でありながら信頼感のあった田英夫氏、古谷綱正氏という古強者がいたが、筑紫氏はスマートさが何よりのウリだった。
 ここに上げた三人のニュースキャスターは、テレビのジャーナリズム性を高めて功績は何よりも大きい。その後も新しいキャラで、カメラの前に立っている人間もいるが、何か視聴者に媚びたムードが消しきれないでいる。付け焼き刃的な解説が気になる。テレビの中では、右顧左眄しない、ブレない安定感のあるキャスターが何時もいて欲しいものだ。
 

2008年11月05日(水曜日)更新

第99号 人気アーティストの転落

 人気アーティストとは、誰が決めるのかは、それほど難しいテーマではない。しかし、アーチストの才能とその能力が生み出す成果を、管理する能力とは、絶対的に別物である。これをはき違えないで貰いたい。アーティストとしての芸術的創造者と、そのアーティストが作り上げた諸作品を管理するの能力とは、絶対的に別物である。これを同じ人間が、処理しようとすところから過ちが生まれる。
 天は高い確率で二物を与えないものだ。一物を得たからと言って、次の一物も与えられると思うことは不遜である。世間はアーチストが作り出す名作と、それを二次使用価値を施して、次の価値を生み出そうとする管理能力とは、別物あることは誰もが知っている。それさえ知っていれば、それほど苦労はいらないと確信する。
 

2008年10月29日(水曜日)更新

第98号 円高株安に出版業界は

 出版業界は基幹産業ではないし、雑誌、書籍だけで二兆円規模の販売額で成立している。輸出入産業でもない。翻訳権を買い入れるという意味では、円高は追い風になろう、それぐらいの感想しか浮かばない。この頃はコミックスなどが輸出ベースに乗っていることもあり、円高はその辺の儲けを削ぐかも知れない。出版業界に与える影響はこのように少ない。ただ、出版業界各企業の手持ち資金を、リスキーな投資で、売上げ縮小を補おうとしているところは、意外に大きな損失を蒙るのは確実だ。
 出版業界に直接与える影響よりも、読者、消費者が株安、それに伴う実体経済への波及、それによる不況感の蓄積、そこから始まる買い控え、その対象に出版物も入る。この買い控えが怖い。長い歴史を振り返ると、GDPの伸びと書籍、雑誌のそれとはパラレルである。GDPの落ち込みは確実、ゆっくりと出版販売界も首を絞められるだろう。
 
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