活字世界のこぼれ話し

 
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過分数 (頭でっかちの意味)
紀元2600年・1940年商人のまち大阪生まれ。
マスコミ出身者が多い某大学を卒業。
以来、活字の世界から離れることなく日本中どこでも飛び回るメモ魔。

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2008年09月17日(水曜日)更新

第92号  事故米を買う農水省が一番悪い

 戦前生まれ、戦後直後が食べ盛り時期をトウモロコシ、粟、芋、ナンバ粉(南蛮粉?)など代用食(この言葉は既に死語)育ち、白米には物凄いあこがれがあったし、それだけに粗末に出来なかった。稲刈りの済んだ畑で、落ち穂拾いまでもやった。そして、米が余り始め減反政策が進んだ。あの戦後すぐの飢餓状況から想像は出来ない。さらに、その上に事故米を海外から買っているなど。
 工業用に輸入しているのだから、糊その他に使えばいいのであって、それを食料にするモラルのなさにあきれかえる。また、食料、それも主食の米がカビを生やしながら流通するとは、食料管理は一体どうなっているんだ。無責任きわまりない。儲かることなら何でもやる、こんな低下したモラルしか無くなった日本が恥ずかしい。
 騙し合いは世の常とは言え、命に関わるものだけは、その埒外に置いて欲しいもの。減反しながら事故米を輸入、それが食用に使われるとは、驚くべきことだ。世も末だ。
 

2008年09月09日(火曜日)更新

第91号  さて、2年目は

「ミシュランガイド東京09」が昨年より内容を充実し、11月に発売される。「08」が重版も含めて、27万部を早期に完売近い形で売れたのは、集中豪雨的なテレビを中心とする、宣伝的報道が後押しをしたからであり、食文化花盛りの背景もあっただろう。「09」が何処まで読者に受けいれられるかは、今後の展開に待つことになる。
「08」のリストの中で、星の数は無視するが、筆者は確か七箇所を経験していた。尤も自費で行ったのではなく、仕事絡み、あるいは接待を受けた形、ここだと狙ってそこへ行ったわけではないし、リピートもしていない。ただ、リストとして纏められてみると、行ったかどうか気になるものである。星の店は、余りにも高価過ぎるし、ものを食うには落ち着かない。しかし、富裕層は何処にも存在するのだから、必ず需要はあるだろう。リストも売れるだろう。一方、「蟹工船」が読まれる現在とは、かけ離れた世界でもある。一度は行ってみたい店、観光地感覚だったら分かる。ただ、時刻表が毎月買われないように、毎年買われるには高価すぎないか。
 

2008年09月05日(金曜日)更新

第90号 休刊相次ぐ雑誌の将来は

  雑誌が売れないという嘆きの声が大きいが、理由がはっきりしているから、対策はある。時代が動く時には、新しい潮流が起きる。それに合わせて、新しい情報の発信ツールが開発される。現在は新しい雑誌が生まれる、端境期でないのかと考えたい。そして、雑誌には寿命があり、役割を果たせば消えていく運命にあっても、良いのではないかと楽観視したい。ここで心配なのは、新しい価値観を持たせた雑誌を、作り出す力が出版界にあるのかが課題だ。
 インターネット、携帯とやたらに新しいツールが出回っているが、読者を設定して商品化出来るのは雑誌しかない利点だ。これまでは、あまりにも広告主向けに、雑誌が作られてきたのではないか、との反省も欲しい。雑誌が売れないのではなく、読者に向けての雑誌が作られていないだけだ。楽観的過ぎるだろうか。
 

2008年08月26日(火曜日)更新

第89号  これからの北京

 北京空港の大のトイレのドアが壊れており、レインコートを脱いで、速成のカーテンとして、男女ともに用を足したのは、三〇年以上前の体験(その後中国へは行っていない)、当時はこうしたトイレのことを考えると、中国旅行にはリピーターが出ないといわれていたものだ。上海のデパートのトイレにも、ドアがなかった。北京オリンピックを映像で見ていると、ラスベガスを思い出させる(行ったことがない)くらい派手だ。それに対して町の中の風景は、マラソンの時ちらりと見たが、アパートも商店街も映らない。なんと綺麗な人工的な町だったことか。
 各球技場も見事な映像で見たが、東京オリンピックも、町中の風景と競技場内部との格差は、今回と同じようなものだったのだろうか。オリンピックで国は間違いなく進歩するが、それが本物かどうかは、オリンピックで見せた現実が、今後も続くかどうかにかかってくるだろう。北京オリンピックの開・閉会式の映像と、四川大地震とのそれとを並べてもう一度見たいものだ。
 

2008年08月22日(金曜日)更新

第88号 一週間お休み雑感

「日本人をしてくる」という表現を時々使う。いままで、行ったことのない、国内の良く知られたところへ出かけるときに。新しい日本人になるために。たとえば、先日、六〇歳も最後半なのに、愚息使い残しの「青春一八切符」で大阪まで往復で出かけた。東京・大阪間片道約八時間はかかったか。仕事ならこんな無駄な時間の使い方はない。帰京時、大垣でおりた。たまたま、大垣が乗り継ぎ駅だったから。また、亡父の生まれた土地でもあり、さらに、松尾芭蕉奥の細道のむすびの土地、記念館へも行った。幾つかの目的も成就できた。
 知らなかったのは、関ヶ原、天下分け目の戦乱の戦略地だったことだ。それを大垣城記念館で知った。歴史は地元が一番詳しい。地方には知られざる豊富な歴史がある。暇が出来て、金がなければ青春切符を使って日本探しで「新しい日本人」を続けたいもの。
 
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