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安田健介
弁護士・S13生まれ 京都在住
同人誌「奔馬」編集長

このたび、ユーモアクラブ支配人の児玉さんと再会し「私を笑わせた話たち」を連載することになりました。人間のつながりは、不思議なものですねえ。私は関西人間、児玉さんは北海道人間、昭和39年に双葉社という出版社に私、入社しまして3年で退社しましたが、その間のつながりです。
でも空白が長く40年以上の時をへだてた再会です。これぞ、まさに情報化時代の付合いのあり方でしょうか。
私は、「笑い」については、相当の関心をもってきましたので、それを発表できることは嬉しいかぎりです。
どうか、宜しくお付合いください。

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弁護士 安田健介が日々考えていること

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2011年05月31日(火曜日)更新

第237話 サザエさん笑話37

 サザエさん笑話スタート(1巻)は、登場人物として、サザエさん、カツオ、ワカメ、舟(母)の4人だけでした。

 2巻になって、1ページ目に、父(将来「波平」と名がつく)が登場。

 さらにしばらくして、「サザエより読者のみなさまへの『ことば』という文章で、家族が増えたことが知らされます。

・・・ところで私は、お嫁行きました。・・・
 主人は「フグ田マスオ」と申します。頭のいいのと、人のいいのが珠(たま)に瑕(きず)です。つい最近男の子が生まれました。タラちゃんと言います。可愛らしいのが珠に瑕です。

 ところで、サザエさん夫婦とタラちゃんは、パパ(父、波平)一家の近くに住むのですね。だから、「わんぱく者のカツオや、おちゃっちぴーのワカメが盛んに出没しますし、家族が増えて、とても賑(にぎ)やかになる。

 その後、これらの人たち、皆が一つの屋根の下で暮らすことになるのですが。

 それが、長谷川町子(作者)にとって、もっとも、漫画として描きやすいシチュエーションだったのです。
 

2011年05月27日(金曜日)更新

第236話 サザエさん笑話36

 戦後、昭和20何年だったか。私の小学校時代だ。成人男女すべてが投票できる参議院選挙が始まった。これを長谷川町子が漫画化した。

 サザエさんが、大工さんと左官屋さんを頼んで、屋根葺きを共同でしてもらっていて、
「お茶を入れましたよ」と休憩を入れた。

 二人で茶を飲みながら論争が始まって。
「あたしぁや、共産党にいれるね」
「だめだよ、あれは。なんといっても自由党だよ」と。

 お互いに譲らず、最後(四コマ目)には、
「だれが おまえなんかと仕事するもんか」と、二人共言って帰ってしまった。

 サザエさん呼びかえそうとするも聞かない。

 果して、漫画にない最後やいかん。
 

2011年05月24日(火曜日)更新

第235話 サザエさん笑話35

 サザエさんの父「波平(なみへい)」という名前が登場するのは、ずっと後だが、名無しの姿を現すのは第2巻1ページからです。

 
 波平が闇夜の道を歩いていて、通りがかりの人に「このへんに『いその』というおたくはないでしょうか」と、訊ねている。

「あのー、小さなごていしゅのいらっしゃる?」
「はあはあ、それです」
と、やりとりして、自分の家にたどり着く。

「パパ お帰りなさい」と、家の中から迎えの声(これサザエさん)。
「どうも夜道は暗くて見当がつかんよ」と波平がいいながら家に入る。

 案内した人、ハテナ顔。

 私は、はじめ、波平が通りがかりの人を用心棒がわりに利用したのかと思った。サザエさんやカツオ君並みの「頓智」「策略」「機転」をきかせたのかと思った。

 しかし、それは違うようだ。ほんとうに夜道で自分の家が分からなくなったのだ。波平が道案内人に「磯野」という他人の家を探しているごとくに、教えを乞うたところにオカシミがあるのだ。
 

2011年05月20日(金曜日)更新

第234話 サザエさん笑話34

 漫画研究家・清水勲(しみずいさお)の「サザエさんの正体」(平凡社)は、作者・長谷川町子が各種新聞に発表した「サザエさん漫画」のすべてを原本にして、詳しく研究した作品です。私が今回読みつつある朝日文庫45巻本は、その一部にすぎません。

 それゆえ、私の知らない「波平(サザエさんの父)像が、以前にはあったらしいことを知らされた。

 清水本の中の「磯野波平論」によると、当初、波平は会社のエライさん(局長)だったのに、平社員にまで地位が下ったのだそうだ。

 その理由を清水氏は、会社の局長では家庭内でも権威があるはずであり、そのままでは、作者が漫画を描き続けにくかったからだろう、と推測している。
 局長から総務部に転出させられ、その後、酒飲み過ぎて肝臓を痛めたたりした結果、平社員に降格したのだという。

「波平がサザエさんやカツオという主役級キャラクターの引きたて役である」という論は、私も完全に同感です。
「『波平』という名前すら、昭和42年12月16日まで登場しなかった」ということを、私は気づかなかった。
 

2011年05月17日(火曜日)更新

第233話 サザエさん笑話さん33

 今回は、サザエさん笑話の内、いままで読んだものの中を記憶で語る。

 女性が男性より生命力が強いことは、私も日々感じている。身近なところでは、私の連れ合いの行動でも実感する。

 サザエさん笑話さんにも、このことを話題にした作品があった。
おそらく政府発表の男女生命表によったものだろう。たしか、女性が男性より5〜6歳生命力が長い。

 女性たちが、買い物に夢中になる様を描いてあって、男性たち(波平とカツオだったか)が、それを眺めて感心する漫画だった。
 
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