2024年04月
01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
 
 
安田健介
弁護士・S13生まれ 京都在住
同人誌「奔馬」編集長

このたび、ユーモアクラブ支配人の児玉さんと再会し「私を笑わせた話たち」を連載することになりました。人間のつながりは、不思議なものですねえ。私は関西人間、児玉さんは北海道人間、昭和39年に双葉社という出版社に私、入社しまして3年で退社しましたが、その間のつながりです。
でも空白が長く40年以上の時をへだてた再会です。これぞ、まさに情報化時代の付合いのあり方でしょうか。
私は、「笑い」については、相当の関心をもってきましたので、それを発表できることは嬉しいかぎりです。
どうか、宜しくお付合いください。

ブログ
弁護士 安田健介が日々考えていること

ご意見・ご要望をお寄せください

 
ユーモアクラブトップに戻る
<<前へ 1234567891011121314151617181920212223242526272829303132333435363738394041424344454647484950515253545556575859606162636465666768 次へ>>

2010年07月30日(金曜日)更新

第152話 徒然草52話

 大根は、おろし、煮物、漬物、千切りなど結構私も食べているが、ニンニクなどと比べて特別な存在と感じていない。

 しかし、最近アスファルトの道の中に大根が生えていて、その生命力の凄さのニュースがあった。

 兼好さんの頃(700年前)にも、大根パワー物語があつたらしく、彼はそれに一文を書いている。

 ある一家が強盗に襲われたが、それを一家あげて追い払ったという。その理由を聞いたところ、毎日大根を食べているパワーだと答えたとか。
 

2010年07月27日(火曜日)更新

第151話 徒然草51話

 前話は、徒然草第60段(話)。ちょっと長いので一部のみ紹介します。これも全文を読んでください。
 
 眞乗院に盛親僧都とて、やんごとなき智僧ありけり。芋頭(イモガシラ)という物を好みて、多く食ひけり(中略)

 この僧都、みめよく、力強く(中略)人にすぐれて(中略)寺中にも重く思われたりけれども、世を軽く思ひたる曲者にて、よろづ自由に大かた、人に従うことなし(ご馳走の件に、中略)

 我が食ひたき時、夜中にも暁にも食ひて、眠たければ、昼もかけ籠もりて、いかなる大事あれども、人の言ふこと聞き入れず、目覚めぬれば、幾夜も寝ず、(中略)尋常なさまなれども、人に厭われよろづ許されけり。徳の至れりけるにや。
 

2010年07月23日(金曜日)更新

第150話 徒然草50

 兼好さんは、栗娘話のほかにイモガシラ話をしています。イモガシラとは、里芋(サトイモ)の根元の親イモだそうです。
 私はイモガシラを好んだことはありません。むしろ小イモの方が好きです。
ところが、ある高僧はイモガシラを好み、ある農家と契約をして、一年中イモガシラを食べていたそうな。この高僧は皆んなから尊敬されていたという。しかし、自分中心になんでもふるまったという。ある会合でご馳走がでた場合、さっさと自分中心で食べて帰ったという。それでも、人から慕われたというところに兼好さんは着目したのだ。
 

2010年07月20日(火曜日)更新

第149話 徒然草49話

 故小林秀雄の本(新潮文庫・モオツアルト無常という事、クローク2頁。「文学界」昭和17年8月号「徒然草」)は必読ですよ。「栗娘」のことも文末に書いています。お客さん、この文章は必ず読んでくださいね。

 純粋で鋭敏な点で、空前の批評家の魂が出現した文学史上の大きな事件なのである。僕は絶後とさえ言いたい。

 兼好は誰にも似ていない。(中略)長明なぞには一番似ていない。

「栗娘」の全文を示した上で、

 これは珍談ではない。徒然なる心がどんなに沢山な事を感じ、どんなに沢山な事を言わずに我慢したか。
 

2010年07月16日(金曜日)更新

第148話 徒然草48

 前話 栗娘話は徒然草第40段(話)

 因幡国に、何の人道とかやいふ者の娘、かたちよしと聞きて、人あまた言ひわたりけれども、この娘、ただ、栗をのみ食ひて、更に、米の類を食はざりければ、「かかる異様の者、人に見ゆべきにあらず」とて、親許さざりけり。
 
ユーモアクラブトップに戻る
 


ページTOPへ