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2010年07月30日(金曜日)更新
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第152話 徒然草52話
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大根は、おろし、煮物、漬物、千切りなど結構私も食べているが、ニンニクなどと比べて特別な存在と感じていない。
しかし、最近アスファルトの道の中に大根が生えていて、その生命力の凄さのニュースがあった。
兼好さんの頃(700年前)にも、大根パワー物語があつたらしく、彼はそれに一文を書いている。
ある一家が強盗に襲われたが、それを一家あげて追い払ったという。その理由を聞いたところ、毎日大根を食べているパワーだと答えたとか。
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2010年07月27日(火曜日)更新
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第151話 徒然草51話
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前話は、徒然草第60段(話)。ちょっと長いので一部のみ紹介します。これも全文を読んでください。
眞乗院に盛親僧都とて、やんごとなき智僧ありけり。芋頭(イモガシラ)という物を好みて、多く食ひけり(中略)
この僧都、みめよく、力強く(中略)人にすぐれて(中略)寺中にも重く思われたりけれども、世を軽く思ひたる曲者にて、よろづ自由に大かた、人に従うことなし(ご馳走の件に、中略)
我が食ひたき時、夜中にも暁にも食ひて、眠たければ、昼もかけ籠もりて、いかなる大事あれども、人の言ふこと聞き入れず、目覚めぬれば、幾夜も寝ず、(中略)尋常なさまなれども、人に厭われよろづ許されけり。徳の至れりけるにや。
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2010年07月23日(金曜日)更新
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第150話 徒然草50
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兼好さんは、栗娘話のほかにイモガシラ話をしています。イモガシラとは、里芋(サトイモ)の根元の親イモだそうです。
私はイモガシラを好んだことはありません。むしろ小イモの方が好きです。
ところが、ある高僧はイモガシラを好み、ある農家と契約をして、一年中イモガシラを食べていたそうな。この高僧は皆んなから尊敬されていたという。しかし、自分中心になんでもふるまったという。ある会合でご馳走がでた場合、さっさと自分中心で食べて帰ったという。それでも、人から慕われたというところに兼好さんは着目したのだ。
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2010年07月20日(火曜日)更新
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第149話 徒然草49話
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故小林秀雄の本(新潮文庫・モオツアルト無常という事、クローク2頁。「文学界」昭和17年8月号「徒然草」)は必読ですよ。「栗娘」のことも文末に書いています。お客さん、この文章は必ず読んでくださいね。
純粋で鋭敏な点で、空前の批評家の魂が出現した文学史上の大きな事件なのである。僕は絶後とさえ言いたい。
兼好は誰にも似ていない。(中略)長明なぞには一番似ていない。
「栗娘」の全文を示した上で、
これは珍談ではない。徒然なる心がどんなに沢山な事を感じ、どんなに沢山な事を言わずに我慢したか。
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2010年07月16日(金曜日)更新
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第148話 徒然草48
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前話 栗娘話は徒然草第40段(話)
因幡国に、何の人道とかやいふ者の娘、かたちよしと聞きて、人あまた言ひわたりけれども、この娘、ただ、栗をのみ食ひて、更に、米の類を食はざりければ、「かかる異様の者、人に見ゆべきにあらず」とて、親許さざりけり。
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