トイレマーク見てある記

タウンウオッチングだと言い訳しても
エロ爺だろう!の視線を浴びて

 
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大熊昭三(おおくま しょうぞう)
1928年、埼玉県生まれ。名古屋陸軍幼年学校を経て、1951年東京教育大学文学部卒業。愛知県半田高校、北海道帯広三條高校、川崎橘高校、川崎高津高校教諭を歴任して現職を終わる。
その後、専門学校の講師を勤める。その間、多くの山に登り、アフリカに遠征してキリマンジャロやルエンゾリに登頂。
教育評論家としてTV出演、週刊誌などでも活躍する。
主な著書
「こんな教師を告発する」「組合教師亡国論」(エール出版)「学校は汚染されている」(潮文社)「恐るべき親たち」(コンパニオン出版)、共著「日教組を斬る」「日本をダメにした学者・文化人」等、著書多数。

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2013年08月02日(金曜日)更新

第351号 名門いろいろ JR鶴見駅東口

 私がいま二十代。世帯を持って二〜三年。子供が生まれる。役所へ届けに行く。ことばとして、ひびきとして耳に心地よく、一番好きなことばは「ふじ」。しかし字ヅラだけみて、漢字として好きなのは「穂高」の「穂」、そこで届けには「穂」と書き「ふじ」とフリカナをつける。役所は受付けてくれるでしょうか。いまの法律では、人名漢字や常用漢字を使っていれば、読み方はどうだってよいらしい。役所は受付けざるをえない。だから最近のお子さんの名前は、日本語破壊の元凶といえる程に見事なのである。「颯哉」と書いて「りゅうや」。「さっそう」の「さつ」であるが「りゅう」とは読まない。「白虎」は「はくと」、「とら」とは読むが「と」ではない。字は「虹奏」が好き。しかし「ひびき」は「にいな」が好きなのでムリヤリくっつけてしまったらしい。国語をナメている例。ありました、「日馬富士」はなぜ「ハルマ」なのでしょうか。
 

2013年07月26日(金曜日)更新

第350号 エジプトの夜明け 横浜西口階段下

 エジプト出身で初の関取、大砂嵐君も心配だろう。カイロ大学の知人は無事だろうか。土産物屋のおやじは、レストラン東京のあの人は・・とタハリール広場やカイロ考古学博物館などを思い浮かべてみる。日本は何とか民主化に成功したが、果たしてエジプトは。トルコと同じく、世俗主義というか、アルコールもそれほど厳しく禁止しているわけではない。政権を倒したものの、あとの民衆をひっぱって行く器が見当たらないのだ。ご存知の通り、人治国家の支那は巨大な田舎で、革命を待つしかない。近代国家の法治国家に生まれ変わったエジプトを早く見たいものである。
 ところで、名古屋駅に続く地下街は迷路みたいで有名だが、横浜駅西口地下街。店舗街をはなれて、むしろ車の走る道路と平面になる。初めての利用者は「ここでいいのか?」と思い、マークを見て安心する。但し女子トイレは少し離れている。ご夫婦で利用の場合、待っているご亭主はテレくさいだろう。
 

2013年07月19日(金曜日)更新

第349号 カイロの鳩料理 横浜駅西口階段下

 今から逆算して四十七年も昔のこと。まだ一ドルが三百六十円の固定相場の頃である。私は生まれて初めて飛行機に乗り、外国の土の上に降り立った。そして眼の色が変わった人を眺め、異国の食べ物を口にし、異国のお金を手にした。そして異国の山々を歩きまわって四ヶ月、タンザニアからケニヤ、エジプトを通って帰国することになった。カイロで、日本航空のSさんに、「ここから香港まで、日本航空で行ってください。香港から羽田はエアラインで」と言われてその通りにした。そしてSさんの案内でカイロ市内を見てまわり、ナイル川の船上レストランで鳩料理を楽しんだ。退職後、五回くらいはエジプトに行っているだろうか。今、人々の熱気が渦巻くタハリール広場もよく散歩したところ。カイロ大学は知人がいたところ。荒廃するアレキサンドリアを思うと心が痛むが、私に一体何ができるのだろう。新聞で毎日「エジプト」の文字を見るたび、ただ祈るだけだ。
 

2013年07月12日(金曜日)更新

第348号 埃及というくに 横浜駅階段下

 文明開化の時代。近代への夜明け。鎖国が終わって世界への窓が開いた明治の人たちにとって、世界の多くの国々は、さぞかしきらびやかに見えたことだろう。「おロシア」であり、「メリケン」であり、「エゲレス」であった。だから、かたくなな政府の役人は、表記するとき、カタカナではなく、漢字を使って、それに近い当て字をぶつけたのである。昭和の子供である私たちも、地図帳や辞書をみながら、一生懸命覚えたものである。昭和五十年代ごろか、「日本は米のくに、貴国は米国、仲良くしましょう」を言ったという代議士さんがいたそうだが、アメリカは発音通り「亜米利加」と書く。フランスは「仏蘭西」、ドイツは「独逸」、ベルギーは「白耳義」、ノルウエーは「諸威」、パリは「巴里」、ベルリンは「伯林」、「埃及」という国はどこだろう。昭和の子供の多くは読めたが、さて今の子は、もはやこれはクイズの分野に属するものだろう。「エジプト」である。
 

2013年07月05日(金曜日)更新

第347号 トングは不愉快 JR横浜駅北側

 そろばん球をはじく五本指。豆を、豆腐をはさむ箸さばき。器用な日本人はどこへ行ってしまったのだろう。大食い大会の参加者や食堂をリポートする芸人。テレビ画面で見る限り、握るように箸をつかんでいる。ちゃんとした持ち方をする人をほとんど見ない。トングの使用と関係ありか。食べ物はただ口に入れればよいというものではない。我が命を支えるために他のいのちを頂く。菜箸でやさしく盛りつけることが大事なのだ。トングで盛りつけるのでは、まるで「えさ」をあてがわれたようなもので、味は落ちるし、だいいち不愉快である。
 ところで現在の横浜駅は、東西に往来ができる自由通路をはさんで、北側、南側に分断され、それぞれに一ヶ所ずつトイレがある。通路にはない。利用客は新宿に次ぐ。西口駅ビルは工事中。ルミネなど、他の商業施設のトイレをご利用下さいということか。何やらトングで追い払われたような気がする。
 
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