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2011年07月08日(金曜日)更新
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第246号 梅?体? コレットモア
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真面目に勉強して物を貢える時代が、戦前の十七、八年、「は×で雪」にしなければと教えるのが戦後。そんな生活が長くなって、略字、常用漢字がきわめて当り前のこととなってしまった。「憂うつ」の「うつ」も、「あつもの」にこりて「なます」を吹くも、何とか覚えた。ワープロなどのせいもあってか、それらを今、次第に忘れるようになっている。先輩にきいたことだったろうか、第233号で書いた「桜木町」も、『二階(二貝)の女が気(木)にかかる』と覚えた。正しくは戯れ句の通り「櫻」と書く。先述した蔡さんの手紙には「お體大切に」とあったので、私は脱帽してしまった。彼は一度として「体」という字を使わなかった。多くのものが密度高く集まり、多くの骨から成り立っているというのが、旧字の成り立ちである。私も蔡さんにだけは「お體大切に」と返信した。さて、今や見なれてしまった「桜」の字の「さくらぎちょう」で下車して「縣廰」へ。
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2011年07月01日(金曜日)更新
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第245号 簡体字は記号か コレットモア
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今よりまだ若く、元気だったころ、台湾に五回ほど旅をしたことがある。台北から花蓮行きの列車に乗っていたときのこと、私と同年代らしき老人が、しきりに私の方を気にしている。私も気になって話しかけたら、日本統治時代、日本語世代の人で、久しぶりに日本語をしゃべってみたかったのだろうな。名を蔡さんという。それから手紙のやりとりが始まった。漢字は当り前のことだが、ひらかなもまじえての、たのしいつき合いであった。ふと、表書きをみると、「日本國」であって「国」ではない。差出人の住所は「臺灣」であって「台湾」ではない。台湾では今でもなおきちんと繁体字を守り、使っているのだ。戦後日本は、常用漢字と称して略字体が大はやり。本家の支那ではまるで記号のような、日本人にさえ分からぬ簡体字ばかり。先日の新聞によると、「馬總統は、繁体字は中華文化の象徴だとして、大陸式漢字を禁止する」という声明を出したという。
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2011年06月24日(金曜日)更新
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第244号 トイレは有料がよい JR横浜駅
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マドリッド、中央郵便局前の公衆トイレはコインを投入して扉があく。ロンドン、ろう人形館前の地下公衆トイレはコインを投入するとバーが開く。ハンガリー、ヴィシュゲラードではお金を渡したらおばさんがトイレットペーパーを千切ってくれた。水を流したり、掃除をしたりするのだから、私はトイレは有料が当り前と思っている。無料ということは、すべて税金を使っているということ。それは、使ったことのない人の税金もそこに投入されているということであり、『受益者負担』の原則に反することだ。横浜駅、ほぼ中央に近い改札内のトイレ。いくらとは定めていないが「気持を入れてくれ」ということで入口にボックスが置いてある。時々おばさんが入口にいることもある。平凡なマークを撮したついでに、少し見ていたが、十人に一人か二人くらいがコインを投入するくらいだ。この種の金を惜しむ人間は、つまらぬ所にムダ金を捨てているのではなかろうか。
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2011年06月17日(金曜日)更新
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第243号 それにつけても JR横浜駅
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どなたもご存知。戯れ歌の下の句がありますね。「〜それにつけても金の欲しさよ」 何となく上の句についてしまうから面白い。「不来方のお城の草にねころびて」と啄木が詠んだ。「それにつけても・・」と何となくついてしまう。「鎌倉やみ仏なれど釈迦牟尼は」と晶子がよんで下の句は「美男におはす夏木立かな」その部分を「それにつけても・・」と置きかえても何となく意味がつながってしまう。それらはともかくとして、お金というものは誰でもが欲しいもの。みんなが眼の色を変えて、一億円のジャンボくじを買う。私は買ったことがないから、従って当ったこともない。東日本大震災の義援金を盗んだ奴がいる。避難地区で無人となっている家に盗みに入ったバカもいる。誰だって金は欲しいから、その気持は分かるけどね、やはりバカだ。日本の公衆トイレはそのほとんどが無料、タダである。それが当り前と思っているようだが、それでいいのかなあ。
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2011年06月10日(金曜日)更新
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第242号 きわめて平凡 JR鴨居駅
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しきりにCMをうっている「ニトリ」は『似鳥』であるという。このCMを見て私は『似内』という教え子を思い出した。『ニタナイ』と読む。「銀河ドリームライン・釜石線」の、花巻駅の隣に「仁たない」という駅がある。このあたりから北に行くと「一戸」「三戸」そして「八戸」という地名や「内」のつく地名も目につく。家康が江戸に入るよりはるかな昔、江戸より東北の方には、アイヌの人たちが、平和に、豊に暮らしていたのではないかと想像される。私の家からそれ程遠くない所に『鴨居』という所がある。三浦半島にもある地名だが、北海道にアイヌの地名として残る『神威』(カムイ)と同根か、つながりがあるのではなかろうか。かってのローカル線「横浜線」も住宅地を走る通勤線になった。移転した工場の跡地に「ラ・ラポート横浜」なる大型商業施設も出来て、多くの客で賑わいをみせている。このマークはJR鴨居駅のもの、きわめて平凡です。
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