|
ユーモアクラブトップに戻る
|
|
2010年04月09日(金曜日)更新
|
第181号 隣を見習え 平塚駅地下道
|
|
浜松市。湖西市。新居町。広大な浜名湖が三つの自治体に分けられた。湖面に線を引くわけでもないが、交付税のこともあり、大事なことらしい。川が境界線というのは分かりやすいが、歩いているうちに、おやここは隣町だというのはよくあること。海の彼方に房総半島を眺め、ふり返れば丹沢の山なみ。標高僅か167Mの湖南平は絶好のハイキングコースである。車を走らせて展望台に立ち、歩き始めて境界線が分からぬうちに、平塚から大磯に出てしまう。藤村の墓や、鴫立庵などを見て電車で平塚に戻り、地下道を歩いて梅屋というデパートの方へ行く。入口右手にトイレ。梅屋の管轄にもみえるし、地下道の外れにあるから、市の管轄かとも思える。境界がはっきりしない存在である。分からない。しかも、いかにもこれが便所だという感じで、あまり利用したくはない。同じ平塚にあって第149号でのべたような、駅ビルラスカのトイレとは、まさに月とすっぽんというべきか。
|
|
|
2010年04月02日(金曜日)更新
|
第180号 茶目っ気を出せ 片瀬江の島
|
|
日本の代表的な樹木の他に、台湾、朝鮮半島、(旧)樺太南部、中国東北部(旧満州)からも集められた、計約十二万本余りの樹木が神宮の森を形作っている。鎌倉八幡宮はたった一本の大イチョウで知られる。三代将軍実朝が暗殺された歴史を知る、樹齢千年を超えるその大木が、先日の強風で倒れてしまった。何らかの形で再生をと、いま、県、市、学者も参加して必死である。その鎌倉から走る江ノ電は楽しい乗り物だ。江の島へ行く。『江の島』が最寄の駅。第178号でふれた湘南モノレールは終点が『湘南江の島』。小田急は藤沢駅へ入線してから逆向きに走り、終点は『片瀬江の島』。お互い近接してはいるけど一つにはなっていない。小田急の駅舎は、いかにも行楽地という江の島を意識してであろう。龍宮城ふうに派手である。ならばマークも平凡なものでなく、乙姫様と浦島太郎とか、あるいはタイやヒラメなどを配するとか、少しは茶目っ気をみせて欲しいものだ。
|
|
|
2010年03月26日(金曜日)更新
|
第179号 なぜ色違いなのか 小田急秦野駅
|
|
ガラスの器にそうめん。氷片をうかべ桜んぼの赤。風鈴の音。いかにも涼しげである。いかすみのスパゲティをテレビで取りあげたことがあったが、私ごとき爺さんは食べようとも思わなかった。やはり目や音で楽しみたいからである。
そういえばイギリスで見たトイレマークはそのほとんどが黒だったように思う。第132号のロンドン塔。第31号のリージェントパーク。ま、彼らにしてみれば、色なんてどうでもよいこと。文字も書いてあるじゃないか、これで分からなければ間違う奴がバカなんだということだろう。
日本では型もさることながら、赤系統の暖色は女性用。男性は黒か紺系統の色という、大方の諒解があるような気がする。小田急線秦野駅。下車して階段をあがり、改札にむかう左手。正しくは藍褐色(カーキ色)だろうが、黄色系を目にしてびっくりした。意外性があって面白いかもしれない。なぜか、案内標示板とトイレの壁面の図。女性用だけは色違いなのはなぜだろう。
|
|
|
2010年03月19日(金曜日)更新
|
第178号 努力を惜しむな モノレール大船
|
|
モノローグは独白、ひとり芝居。モノマニアは一つのことにこだわること。モノレールは『単軌道車』(外来語辞典)なるほど言い得て妙である。線路が一本でそれにぶら下がって走る懸垂式と、またぐようにして走る跨座式があるという。那覇空港から首里まで、十二・九キロのモノレールが走る。羽田空港へ行くモノレールを何回か利用したことがある。乱暴な言い方だが、大船―藤沢―江ノ島―鎌倉を結んで、少々ゆがんだ台形を仮定してみよ。右上角、大船から左下隅江の島への対角線を走るのが湘南モノレールだ。鎌倉に入ることを阻んでいた山なみ側である。たまには古都鎌倉を裏から眺めてみるのもよいかもしれない。
JR大船駅寄りの方にモノレールの駅がある。JRより素っ気ないマーク。第167号で例にひいたように、中、小や第三セクターはお客集めに大変苦労している。車体はもちろん、ホームもトイレも、すべてにわたってお客を楽しませるくふうをして欲しい。
|
|
|
2010年03月12日(金曜日)更新
|
第177号 客を楽しませよ 川崎さいか屋
|
|
「イ」の段を入れるとひびきがよいと言われたが『アリナミン』はそのよい例。たしかにネーミングは難しい。『ポポンS』ならはずむようでだが『ポンポンS』ではしまらない。ダスト(ごみ・ちり)と雑巾(ぞうきん)で『ダスキン』。創業者にゆかりのある『三越』や『伊勢丹』。京王・東急・小田急・西武・名鉄など、電鉄系はそのものズバリの百貨店である。大手ではないが、その土地だけで頑張っている百貨店がある。神奈川にある『さいか屋』というデパート。本店は横須賀。横浜にもあったが、建物を残して店じまい。信長を苦しめた、紀伊国『雑賀』の庄にゆかりがあるのだという。由緒ある店名のようで好感がもてる。川崎にあるさいか屋。それほど大きくはないが、地域の中核として頑張っているようだ。駅からの地下通路を通って、地下入口の右手にトイレがある。いかにもトイレという場所、マークも平凡。こういう所にも客商売らしい心配りが欲しい。
|
|
|
ユーモアクラブトップに戻る
|
|
ページTOPへ
|