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2008年11月28日(金曜日)更新
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第111号 こまめに補修しろ 高知桂浜
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いま還暦前後の方たちが、まだ高校生だったころ。『南国土佐をあとにして』という歌が爆発的にはやった。当時、勤めていた高校での体育祭。クラス対抗の仮装行列があった。私の担任していたクラスも、この歌にちなんだ仮装でこれに参加。私もひっぱり出されたことを、今、なつかしく思い返している。
交通事情のきわめて悪かった戦後間もない頃、比島で戦死された上官の墓参りに、宇高速絡船(当時)に乗って高知まで行った。丘に眠る、先に逝った友の墓前に合掌した。台風情報ではよく耳にする室戸岬。高知は私にとって親しい土地である。ここでは坂本竜馬が第一の英雄らしい。高知竜馬空港であり、竜馬郵便局もあるそうだ。月の名所の桂浜でまず竜馬像に最敬礼。(第33号)のトイレから少し離れてこちらにもう一ヶ所。それにしてもこのうす汚れたマークは何だろう。竜馬敬仰もいいが、こまめに見回って欲しい。観光地はこういう所にも目を向ける客を大切にしなさい。
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2008年11月21日(金曜日)更新
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第110号 陰の努力、お見事 鳥羽ホテル
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ヒヤシンスの水栽培をやっている。まず根が出、密集して始めて芽が出る。何ごとも土台が大切なのだと感心する素朴な老人である。当クラブの支配人児玉君は面倒見よく、行動力あり。東京における高校の同期会だけでなく、故郷帯広の小・中の同期会も取り仕切っている。連絡・会場設営・進行など大変な仕事をこなしているからすごい。画面ではしゃいでいる土台のない芸人は時分の花。使い捨てですぐ消えてゆく。 まっ先に取り上げた(第1号)の鳥羽ホテル。ご覧の通りマークではなく、人形そのものが目印であるのには感心した。お客あっての商売ゆえ、構想・設計の段階からトイレのことも当然、頭の中にあっただろう。壁面にくふうして人形をおき、通路には人形マークの案内。料理と温泉だけでなく、客を目立たない所で楽しませるアイデアはなかなかのものである。こまやかな心配りがお客には何よりもありがたい。このホテルのアイデァと陰の努力に賛辞を呈したい。
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2008年11月14日(金曜日)更新
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第109号 見事なやっつけ仕事 丹沢・日向山
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中学(旧制)に入って間もない頃、学校から秩父までの65km、走ってよし歩いてよしという行事があった。落伍者は秩父鉄道の途中駅から帰る。やっとゴールの秩父神社までたどり着いた。きつかった。私のいなかは関東平野のまん中だから秩父の山々は遠い。その上海なし県である。現在住んでいる神奈川はいい。湘南の海へ、横浜の港へ。そして西北、丹沢の山なみへも電車に乗って一時間たらず。海あり山あり。東京を別にして横浜は日本一の人口を擁する大都市だ。税金の高いのが悩みの種。400m前後の山なみが続き、足の弱った老人向きのハイキングコースが沢山ある丹沢付近。日向山の中腹にある日向薬師は、716年、僧行基の開創というから古い。
甘酒の店、地元で採れるみかんや、山芋などを売る店。本堂近くのトイレはきれいだが、山道の方のそれはふつうだが、マークがお粗末。とにかく色で区別しておけばよかろうという、まことに見事なやっつけ仕事。
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2008年11月07日(金曜日)更新
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第108号 色には無頓着 ダブリンコンプレックス
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語学力ゼロの私である。なぜサーカスなのか。『曲芸』と思いこんでいた私は現場に行き、辞書をみてなるほど、ピカデリーサーカスは『円形広場』だと納得した。エジプトはカイロ。ナイルに面したホテルの通路をはさんだ向かい側に『コンプレックス』がある。『劣等感』と頭に入っていた私は、辞書をめくって、『Com-Plex』は『総合ビル、複合の』であることを知った。ここの二階にある日本料理店によく通っては、アルバイトをしているカイロ大学の女子学生と仲よく(?)なった。
アイルランドの首都ダブリン。中心街の道路には花屋さんがいっぱい。少し南へ行くとセント・スティーブンスグリーンという公園で桜が満開だった。近くにあるショッピングセンターもコンプレックスである。中央吹抜けを囲む回廊に面して多くの店が並ぶ。3F。廊下から少し奥まった所にトイレがあった。壁面の一部だけが国民色の緑。しかしマークはイギリス風で、色には全く無頓着である。
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2008年10月31日(金曜日)更新
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第107号 くふうを惜しむな 名鉄犬山駅
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名古屋鉄道(名鉄)の本線はJR東海道線と併走する豊橋―新岐阜間である。中部国際空港(セントレア)には名古屋から28分で到着。しかし知多鉄道や三河鉄道など多くの私鉄を合併したので、辺鄙な田舎なども走り、無人駅もあるという。北の方犬山へは岩倉を経由する犬山線と小牧線がある。終点は鵜沼だが、犬山が実質的なターミナルといってもよい。犬山城。明治村。洗濯するおばあさんの足跡が巨岩に残っているという桃太郎伝説。近くに田県神社。戦時中、近くの学校にいた私たち将校生徒は神社に近づくこと禁止。必勝祈願も出来ない。後に聞けば性の神社だそうで今さらながら勿体なかったナと思う。木曽川下りもある観光拠点の犬山だが、駅はいささかわびしげである。車の客が多いのでこれでも充分なのか。ホーム中程の奥にあるトイレ。平凡なマークが気に入らぬ。黒犬、赤のきじで表してもよし。おじいさんおばあさんもよし。少し工夫してちょうヨ。
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