トイレマーク見てある記

タウンウオッチングだと言い訳しても
エロ爺だろう!の視線を浴びて

 
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大熊昭三(おおくま しょうぞう)
1928年、埼玉県生まれ。名古屋陸軍幼年学校を経て、1951年東京教育大学文学部卒業。愛知県半田高校、北海道帯広三條高校、川崎橘高校、川崎高津高校教諭を歴任して現職を終わる。
その後、専門学校の講師を勤める。その間、多くの山に登り、アフリカに遠征してキリマンジャロやルエンゾリに登頂。
教育評論家としてTV出演、週刊誌などでも活躍する。
主な著書
「こんな教師を告発する」「組合教師亡国論」(エール出版)「学校は汚染されている」(潮文社)「恐るべき親たち」(コンパニオン出版)、共著「日教組を斬る」「日本をダメにした学者・文化人」等、著書多数。

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2008年06月06日(金曜日)更新

第86号 一度で二回楽しむ プラド美術館

 小学校の頃、図画の成績は(乙)、入試課目に図画があったら、私は中学校(旧制)にも入れなかったろう。有名な画家の名は知っているから美術館にゆくことはある。しかし近寄ってみつめ、離れて小首をかしげ、などという人を見るとすごいなあと感心するだけ。重い荷物を負って疲れるだけではという人に、登山の醍醐味を話しても分かって貰えないのと同じだろう。マドリッドの『ソフィア王妃センター』でピカソの「ゲルニカ」を防弾ガラス越しにみつめた。カメラは入口で預ける。
 しかし、プラド美術館はカメラOK。ルーベンスやベラスケスの絵。ゴヤの『裸のマハ』『着衣のマハ』も見た。鑑賞力ゼロだから、勿体ない話しだが見ただけである。右奥に標示がある。階段下であることはきわめて分かりやすい。しかし美術館にしては、絵も素人っぽいし、色も全く考慮していない。『こちらへ』という案内は全く別ものである。しかし一度で二回楽しめたからよしとするか。
 

2008年05月30日(金曜日)更新

第85号 これなら通じる 地下鉄新横浜駅

 東京で唯一残った都電荒川線に乗るとホッとする。風景と人々の暮らしが見えるからだろう。渋滞の原因として悪者扱いされ、日本の多くの都市から路面電車が姿を消した。そして電車は地下にもぐった。首都高などがビルの間を縫って中空を走り、まことにぶざまな都市が出来上がった。車の走行を優先するために、歩道橋と称する異常なる道路で、人間は中空に押しやられた。まさに「そこのけそこのけ車が通る」で、すべて車中心の道路行政、都市計画である。トラムが遠慮がちに走り、歩道も広く、自転車道もあるアムステルダムがなつかしい。沢山出来すぎて東京の地下鉄は分かりにくい。始めての人は茫然とするだろう。暗やみの中、点から点へ人間を運搬するための乗り物である。新横浜駅の地下鉄、改札の右手奥にあるトイレ。『厠所』はあの国の一般的な呼称であるし、日本人も大体が知っている漢字であるから分かりやすい。路線の少ない横浜でよかった。
 

2008年05月23日(金曜日)更新

第84号 冷汗かいた 横浜スカイビル

 何気なく(当節のバカは、なにげにと言うらしい)チラシを見たら『クリーンスタッフ募集』とある。床掃除のことらしい。『キッチンスタッフ』とは皿洗いのことだろう。とかく日本人はカタカナ語に弱い。カタカナ職業が巾をきかす世の中だ。昔は『月賦』といった。抵抗のある支払制度である。ところが・・である。『クレジット』と呼称を変えたら、あの店は急速に伸びた。今や首都圏の主な駅前に立派なビルを構え、若い女性をターゲットに、ファッションを売り物にして客を集めている。横浜駅東口。上層階は他業種の店やレストランなど。カメラを持った好き者らしき爺がトイレのほうへ行く。警備員が「もしもし」と呼びとめる。マークを写すのでと趣旨を説明して、じっと監視つきで写した。隣のそごうと連絡通路のあるあたり。冷や汗をかいた割にはつまらないマーク。バッグでも手にしているのか。少々意味不明である。ありふれた国柄でないだけ、まだましか。
 

2008年05月16日(金曜日)更新

第83号 粗けづりがよい JR錦糸町駅 

 姉は私をとても可愛がってくれた。嫁ぎ先の最寄り駅が省線(JR)の錦糸町駅である。夜店で焼きそばを食べさせてくれたり、「あそこが江東楽天地」とネオンの輝く街をさし示してくれた。幼年学校在学中、休暇の帰りには、田舎を早めに出て、姉の家に寄って夕飯を食べ、錦糸町から東京駅へ向かって夜行で帰校した。大空襲ですべてを焼いたが、元の所に家を建てた姉も亡くなった。その姉に永遠の別れを告げた哀しみの帰りに、マークを探すのだから、我ながらすごい。ホームの数もふえ、地下には半蔵門線が走り、ほとんどの駅がそうであるように、ここも駅ビル形式になっていて、昔の俤は全くない。一階の一部と二階に商店街、ファーストフード店が並ぶ。通路の外壁側にトイレがあった。駅の管理ではないのだろう、ありふれたマークではない。体験工房で素人が作った粗けづりのこけし人形、あるいは月の世界で、兎が餅をついている杵のよう。素朴でいいね。
 

2008年05月09日(金曜日)更新

第82号 ブタペスト 大胆?無神経?

 第81号の続き。丹沢につづく里山だから、多くのハイカーが訪れる。(小)でも人々の視線があるから道ばたでやるわけにはいかない。高い山でもコースをそれるのが当たり前。(大)の場合は姿がみえない所まで下がってゆく。男は『キジ撃ち』。女性は(小)も含めて愛らしく『お花を摘む』という。前号のような共用の場合、女性が使ったあとに入る男性は、女性の姿勢を想像してニヤリと喜ぶことだろう。男性の使ったあとでは、女性は嫌がって我慢してしまうだろう、(それでは膀胱炎になりますヨ)誰もが羞恥心を持っている。ニーハオトイレは支那(中国)人の特技である。
 ハンガリーの都ブタペスト。街の中心部に近いバスターミナル。周辺の道路沿いには土産物、タバコ、新聞などを商う屋台のような小店が並ぶ。囲む並木の手前にトイレ。大胆というか無神経というか。第41号マドリッドでも見た光景である。『W・C』の下に男女の絵。切羽つまらない限り、日本人には使い難いだろうナ。
 
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