トイレマーク見てある記

タウンウオッチングだと言い訳しても
エロ爺だろう!の視線を浴びて

 
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大熊昭三(おおくま しょうぞう)
1928年、埼玉県生まれ。名古屋陸軍幼年学校を経て、1951年東京教育大学文学部卒業。愛知県半田高校、北海道帯広三條高校、川崎橘高校、川崎高津高校教諭を歴任して現職を終わる。
その後、専門学校の講師を勤める。その間、多くの山に登り、アフリカに遠征してキリマンジャロやルエンゾリに登頂。
教育評論家としてTV出演、週刊誌などでも活躍する。
主な著書
「こんな教師を告発する」「組合教師亡国論」(エール出版)「学校は汚染されている」(潮文社)「恐るべき親たち」(コンパニオン出版)、共著「日教組を斬る」「日本をダメにした学者・文化人」等、著書多数。

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2008年05月02日(金曜日)更新

第81号 秦野 擬木にトイレ

 我が家の隣に、アメリカ海軍の将校が住んでいたことがある。たたみが好き、日本語も達者。時折、夕飯を食べに来た。どういう様にするのか私には分からなかったが、コンクリートで作った筒の外側に、木の肌らしきものをくふうしていた。『ギボク』と言うらしい。玄関先に置いたり、花をさしたりして楽しんでいた。
 秦野市郊外。尾根道を歩いていたら大木が目についた。山道に相応しいものをと、擬木を作りあげた地元の人たちのアイデアと努力はすばらしい。本物だったら、勿論伐られることもないし、名木に指定されているはずである。入口の扉はトタン板、把手がついていて、外側には手洗い用の蛇口もある。誰もがトイレだと分かるだろう。しかし『トイレ』の文字も見えないし、マークもなし。すっきりしていてまことに気持ちがよい。中をのぞいてみたら、中段に便器があるから、男女どなたでも使用できる。こういうトイレを見るとハイキングも楽しくなる。
 

2008年04月25日(金曜日)更新

第80号 その場の思いつき? プラハ・マラストラナカ駅

 老人のための品物を、老人らしき人が「わしはそう思うんじゃ」と語るCM。日本舞踊、小唄というのが老人たちの行きつく趣味と、ものの本にはよく書いてあった。私も、そして私の多くの友人たちも、その大部分が後期高齢者。つまり社会的にも異性からも役立たずと見られる年代である。しかし『わし』とか『思うん じや・・』などとは誰も言わない。パソコンに向かい、絵を描き、ダンスに熱中し、食べ歩きに出かけ、ゴルフに励む。みないきいきしている。私も小唄よりクラシックが好きだし、日本舞踊より躍動的なダンスの方がよい。チェコのプラハで民族舞踊の鑑賞に出かけた。タクシーで行き、その帰り。記憶を頼りにのんびりとホテルに戻る途中に、地下鉄A線のマラストラナカス駅がある。プラハ城の近くである。階段のおりぎわにあるから誰でも使用できる。公衆トイレの役目も果たしている訳だ。しかしマークは!その場で思いついたものを描いたのだろうか。
 

2008年04月18日(金曜日)更新

第79回 いちごに殿様?伊豆韮山

 食料自給率四割という日本で、大食いと食べ放題というのをテレビで時折目にする。カレー。ラーメン。パスタ。ケーキなど。女性だけをカメラが狙っているのか、ほとんどが女性で「元を取った」などと喜んでいる。同僚と伊豆へ旅に出た開放感もあってか、『食べ放題』の大きな文字にひかれて、いちご園を訪ねた。そんな私もあさましいが、業者もセコイ。小さなプラ容器にちょっぴり練乳を入れて、さあどうぞ。しかし、である。いちごなんて、そんなゲッとなるほど食べられるものではない。時間は30分。あと戻りは禁止。四十メートルほどのハウスだから10分で出口へ着いてしまった。スーパーで買った方が安い。食べ放題には仕掛けあり。申込みをした事務所のずっと手前にバス停があり、そのうしろにちゃんとしたトイレ。殿様と姫様を、地元業者青年部の人が、マジメな顔をして描いたのであろう。バックの塗りが粗いので素人さんと分かる。がいいちごに殿様?
 

2008年04月11日(金曜日)更新

題78号 これでも観光地 松山城

『Tele』が遠隔地を表す。そこからの声で『テレフォン』。『テレコム』は遠隔通信。遠くからの映像を見られるのが『テレビジョン』いつの間にか『テレ』と『ヴィジョン』の頭を取って『テレビ』になっていた。『Toilet』の下を削って『トイレ』(おトイレ)が一般的になった。アクセントを変えると『音入れ』で変な想像をする人がいる。私たち老人世代が子供の頃は『便所』が当たり前の呼称だった。私の母は『はばかり』(憚るー遠慮するところ)と言っていた。あちら風に気取って言えば『レストルーム』『パウダールーム』など。『ダブリューシー』が『ウォータークローゼット』の略だと知ったのは後年のこと。最近はあまり耳にしない。
 松山城に行くため、リフトに乗った。おりた駅舎の目の前にこの案内とマークがあってびっくりした。石の塀にボルトで付けてある。一応、観光地なのだから、デザインや色づかいに心を配って、もう少ししやれて欲しいね。
 

2008年04月04日(金曜日)更新

第77号 矢印は別方向。でも・・・秦野駅

 青森。酸カ湯温泉の千人風呂。千人はムリにしても、浴槽も洗い場も広い、大きい、壮観である。東北のS温泉。男(女)と書かれたのれんを分けて脱衣所へ。裸になって湯につかると、オヤ、向こうに女性の姿が。そうです、広い浴槽の仕切り部分が一部切れていて、行き来自由、まことに見事な混浴である。東北の温泉は感動的でさえある。着衣を脱ぐのは勇気がいるが、裸になってしまえば恥ずかしくはない。大らかだから息子も起きあがろうとはしない。それにしても西の方でこういう混浴温泉のことを聞かないのは何故だろうか。小田急秦野駅の二階コンコースの案内板。矢印は男女別方向を示している。まさか共用(混便?)ではあるまい。階段をおりてみると男女隣り合わせ。設備の関係でこうなるのは当たり前で、矢印に従うと、ふとはぐらかされたような気がする。どうぞご一緒にとなる筈もないが、マークを見て私は一瞬、東北のS温泉を思い出したのであった。
 
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